スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2014の投稿を表示しています

オーケストレーションの勉強のためのテキスト【追記あり】Textbook for orchestration study

先日、オーケストラのための作品を書き終えました。フ〜。 2管編成で、演奏時間もそれほど長くはない小品だったのですが、オーケストラ作品に取り組むのは久しぶりでしたので、書棚に長らく眠ったままになっていたテキストを引っ張り出してオーケストレーションの復習をしたり、巨匠たちの音源を聴いたりながら進めていましたら、結構な時間と労力がかかってしまいました。 ところで、オーケストレーション(管弦楽法)のテキストですが、↑の写真のSumuel Adler著「The Study of Orchestration」がおススメです。アマゾンでも販売しているようです。→ こちら トロントに住んでいる時、楽器店の楽譜コーナーで、たまたまこのテキストを見つけ、これは良い!と、即、買いました。お値段は少々お高めでしたが、、、 その後、アメリカの某有名音楽大学のオーケストレーションの授業でも、このテキストを参考書として挙げているのを知って、ちょっと嬉しくなりました。 この本のおススメポイントは、、、 1. 各楽器について、その外観・楽器のしくみ・歴史・音域等について、写真や図で詳しく解説されている。 2. その楽器に特徴的なフレーズ、その楽器でよく用いられる奏法についての譜例が豊富なだけでなく、別売りの音源で、それらの音を聴くことができる。 楽器一つ一つの音を聴きながら学べるというのは、とても魅力的です。 しかも、それらの音は、巨匠たちの名曲からピックアップした実際のフレーズなのです。 3. 楽器の組み合わせによる音色の違いにも言及。それらも別売り音源で試聴しながら確かめることができる。 たとえば、シューベルトの交響曲第8番第1楽章はオーボエとクラリネットのデュオで始まっていますが、もし、これが別の楽器の組み合わせだったら、、、と、フルート+オーボエ、フルート+クラリネット、オーボエ+バスーン、、というように組み合わせを変えて試聴していき、なぜシューベルトがオーボエ+クラリネットという組み合わせを選んだのか、について論理的に説明されています。 ------追記------------ 最近、このテキストを紹介している某サイトで、別売り音源は買う必要はないというコメントを拝見しました。YouTubeに参考音源はたくさんアップされていますから、そ

児童のための合唱曲がYouTubeにアップされました。My piece for children's choir on YouTube

以前の投稿( こちら )にも書きました、児童のための合唱曲「いつか 必ず。」を、焼津市立港小学校6年生の皆さんに初演していただきました。どうも有り難うございました。(7月25日、会場:焼津市大井川文化会館) その時の録音が、YouTubeにアップされています。 ↓にリンクを貼りますので、ぜひお聴き下さり、ご感想などいただけたら嬉しく思います。 作詞作曲は同校6年生担当の先生。私は、いただいた単旋律のメロディ譜をもとに、ピアノ伴奏付き二部合唱に編曲しました。 歌詞の内容は「人に対する思いやりや、自分が一生懸命努力していることは、いつかきっと自分に返ってくる(報われる)。だから優しい気持ちや、頑張る気持ちを大切に、今を生きていこう!」というもの。 先生の、子どもたちへの暖かなメッセージが伝わってくる、とても良い詞です。 身近な先生が自分たちのために歌を作ってくださるなんて、なんて幸せな子どもたちなんでしょう! 演奏会には、私も伺わせていただきました。 どんな子どもたちが、どんな風に歌ってくれるのだろうと、私も大変楽しみにしていました。子どもたちは皆 、自分たちのために創られた曲を気持ちを込めて歌ってくれました。 演奏を終えて、子どもたちが口々に「楽しかったね」と言っているのを聞いて、とても嬉しかったです。 どこにも手本のない曲を演奏するというのは、大人でもなかなか難しいことです。子どもたちは勿論のこと、ご指導くださった先生方も熱心に取り組んでくださったこと、感謝いたします。 子どもたちにとって、ここでの経験が心に残る思い出となることを希望します。