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絵本「ながーい はなで なにするの?」に音楽を付けました。

月刊予約絵本「ちいさなかがくのとも」の1冊「ながーい はなで なにするの?」に曲を付けました。作品は、今年11月に名古屋で披露していただく予定です。(^^)v 絵本では、その長い鼻でどんなことをするのかが、ゾウ母子のほのぼのとしたやりとりの中で描かれています。ゾウは雌と子どもとで群れを成す「女系社会」で暮らしているという生態についても、さりげなく学べるようになっているのではないでしょうか。 このお話をいただいて初めて絵本を見た時、なんて素敵な絵なんだろうと感動しました。貼り絵の手法を用いているそうで、ゾウの色が単純なグレーではなく、微妙な濃淡があって重みのある、かつ温かみのある色合いになっているのです。時間をかけて丁寧に描かれた作品だな、、、と。 この優して温かくて、しかしどっしりとした世界感を壊さないよう、かつ、聴いてくださる方々に楽んでいただけるよう、共感していただけるような曲を創るのには、正直プレッシャーもありました。今は、ホッとした気持ちと、完成できた喜びに浸っています。 絵本については、 こちら をご参照ください。 【追記】 先日、この作品のリハーサルをしていただきました。 いつも最初のリハーサルはとても緊張します(^^) 首尾よくアンサンブルできているか、不自然な流れはないか、和声の響きは良いか、などなど、不安要素いっぱいで臨みます。頭の中、つまりヴァーチャルなレベルではOKでも、実際に人の手によって演奏されると、不適切な音の組み方やテンポ設定がいろいろと出てきますので。。。。 今回も、修正点や要検討箇所がボロボロ(笑)出てきましたが、こうして奏者の方々からいろいろとご質問やご指摘をいただきながら、曲が完成されていく過程はとても有意義であり、また楽しくもあります。 私の不勉強による反省点は多々ありましたが、素晴らしい奏者の方々のおかげもあり、我ながら良い作品になりました!(よくぞ、この記譜の意を汲んでイメージ通り再現してくれました!という箇所がいくつも、、、 紙面上に書かれた一音一音に命を吹き込んで下さった演奏者の方々に、厚く御礼申し上げます。コンサートの日がとても楽しみです!

「わくわく!広がる鳴り物(音具)の世界」が開催されます。

11月8日(日)に行われる「わくわく!広がる鳴り物(音具)の世界」のお手伝いをさせていただくことになりました。(^^) ========================== 世界中から集めた音の出る道具(音具)で遊んでみませんか? 見たこともないカタチのもの、不思議な音が出るもの.... え!これ楽器なの?というものを一堂に展示。 実際にさわって音を出してみよう! そして、皆で楽しく合奏してみよう! ◎日時:11月8日(日)午後 1:30〜3:00 ◎会場: クリエート浜松  2階 アトリエ ◎対象:小学生(おじいちゃん、おばあちゃんとの参加もOK) ◎定員:親子15組程度 ◎参加費:無料 ◎音具の紹介:佐々木幸弥氏(武蔵野美術大学講師) ◎演奏指導:小菅由加里(作曲家) ◎主催: クリエート浜松イベント事業実行委員会 ・ UMI(未確認楽器接近遭遇隊)   申込方法 10月26日(月)午前10時〜  中部協働センター 窓口または電話(053-453-5234)にて受付。 ※11月1日(日)、3日(火)は休業日のため受付等はできません。

SoundCloud

1ヶ月ほど前から、SoundCloudに楽曲をアップしています。 この曲は、 バークリー音楽大学の film scoreing コース の修了作品として提出したものです。サイレント映画「Cops」 のオープニング・テーマとして作曲しました。 こちら もご参考下さい。 「Cops」は、米国の3大喜劇俳優の一人、 バスター・キートン主演のコメディで、 1922年に公開されました。 邦題は、「キートンの警察騒動」。 SoundCloudには、同コースで学んでいた時に制作した楽曲を少しずつアップしています。 ちなみに、このブログのメニューバー「 MIDI Works 」にも掲載しています。 ご興味ありましたら、ぜひお聴きください。 SoundCloudへ楽曲の投稿を始めてから、これまでに何人かの方から 'Like' を押していただき、ほのかな喜びを感じておりましす。 音楽を通じて、世界中の人々と「繋がる」って素晴らしいですね!

川崎大師風鈴市

先週(7/20)、サウンドスケープのワークショップで 川崎大師風鈴市 に行って来ました。 風鈴市へ行ったのは初めてでしたので、 とても楽しい時間を過ごすことができました。 風鈴市では全国各地から、素材・デザインなど様々に趣向を凝らした風鈴が並べられていて、 視覚と聴覚の両方から楽しむことができました。 様々な音色・音の高低による風鈴のアンサンブル他、 トントントン という飴を切る音も聞こえてきました。多くの店先で名物「とんとこ飴」を作るデモンストレーションが行なわれているのです。とてもリズミカルで、音楽的でした! 参道からは、トントントンと飴を切る音が つりしのぶ風鈴( 東京都) 石の風鈴(茨城県) 鍛冶風鈴(島根県) 普通の風鈴とは異なり、鳴らすカサの部分が下に付いている 横一列に2つ、3つ、5つ、、連なっているものも 音が重なり合って何倍も楽しめる? 様々な風鈴がところ狭しと並べられている中で、私は、この↓伝統的な南部風鈴(岩手県)を買いました。早速部屋に吊るして、音を楽しんでいます。 特にここ数日は大変暑いので、チリーンという愛らしい音が聴こえると、より一層、清涼感・爽快感を感じ、癒されています。ああ、日本人だなと実感する瞬間! 風貌は典型的な釣鐘型のオーソドックスなタイプで、面白味に欠けるのですが 、鉄製ということもあってゴツい見た目を裏切るかのような愛らし音色で、かつ微妙な倍音構成も耳障りが良かったので、気に入って買い求めました。 ところで、風鈴の中にぶら下がっていて、風鈴本体を叩いて音を出す小片を「舌(ぜつ)」と言うそうです。 ナルホド、、、人間が言葉を発する時に舌を使うがごとく、風鈴も「舌」にて発声(発音)するということなのかな???

ボストンでのオーケストラ作品演奏&レコーディング

2015年3月9日(現地時間)、米国ボストンのバークリー音楽大学にて、同大学学生によるオーケストラ  Berklee Contemporary Symphonic Orchestra によって、拙作 Dance を演奏していただきました。 演奏およびレコーディングは同大学の Shames Family Scoring Stage というスタジオで行われました。→ こちら   そして、↓こちらが、その演奏・レコーディングの様子です。 まずは score reading と言って、指揮者のリードのもと「音出し」をしていきました。そして、何回か音出しをしていく中で、指揮者や作曲者(私)の要望や留意点を伝えながら、楽曲を仕上げていきました。 はじめは演奏者、指揮者、作曲者それぞれがお互い初顔合わせだったこともあり、やや緊張した雰囲気でスタートしましたが、徐々に固さもほぐれ、皆で一つの方向に向かって曲を仕上げていく!という感じになりました。 3月初旬のボストンは、まだまだ冬のまっただ中。市内を流れるチャールズ河も一面、氷で覆われているほどの寒さでした。 演奏/レコーディングは、19:00から行われましたので、当日は午前中からその時間まで、学内を散策。残念ながら大学内部の写真は許可無くしてアップできないので、建物の外観のみ掲載します。 同大学のセキュリティは大変厳しく、学内入り口には体格のがっちりしたセキュリティガードが何人もいて、出入りする人々をチェックしています。また、学生は各自IDカードを持っていて、エレベーターに乗る時は、そのカードを認証装置にかざさないとドアが開かないシステムになっています。さらに、廊下を通る時でさえ、一定の距離毎に置かれているドアの認証装置にカードをかざさないと、その先へは進めないようにもなっています。 指揮法のプライマリークラスを見学しました。そのクラスでは、コンピュータを使って授業をしていました。学生にはひとりずつ、担当する楽器のデータが入力されているコンピュータが与えられ、指揮役の学生のコンダクトに従って、データの再生スイッチをオン/オフします。指揮者の出すタイミングが曖昧だったり、不正確だったりすると、当然、心地よいアンサンブルにはなりません。 なるほど、これなら、個々

「第2回空想楽器博物館〜なんだこれ楽器発見プロジェクト」

7/12、「第2回空想楽器博物館〜なんだこれ楽器発見プロジェクト」のキックオフイベント「わくわく!ひろがる鳴り物(音具)の世界」で、世界各国から集められた音具のワークショップを行いました。 私は音具を用いてオンガクするセッションを担当。来場者は子ども連れの家族を想定していましたら、何と!楽器作りを指導する側の方々(中には指導者を指導する大学の先生も、、、!)ばかりでビックリ!大変緊張しましたー(^^;) あるお馴染みのこどもの歌に合わせてリズムセッションをする、というプログラムを用意していましたが、はたしてこのような大人な方たちにそれを実施してよいのだろうか、とはじめはパスしようと思ました。しかし、「ええい!やってしまえ!」と勢いにまかせて実施したところ、皆さん童心に帰って、大きな声で歌いながら楽しそうに演奏くださいました。(^_^) その他、写真を見てイメージした音の風景を音具を用いて表現する「音風景セッション」なるプログラムも実施してみました。さすが皆さん興味を持って参加くださっただけあって、この難易度の高いセッションも見事クリア!1枚の写真から、様々な音風景表現ができました。 中には、写真に含まれないけれど(目には見えないけれど)、たぶんこのような音も聞こえているだろうと、こちらの予想を遥かに超えた発想で音風景を表現した方もいて、私の方も大変勉強になりました。 このワークショップの様子は、 こちら  からもご覧になれます。

こどものためのピアノ組曲「たんぽぽ日記」

先日、こどものためのピアノ組曲「たんぽぽ日記」が、子どもたちによって初演されました。 これは、詩人くどうなおこさんの同名の詩に合わせて作曲したものです。詩の朗読は、幼児教育を勉強している大学生にお願いしました。 春、たんぽぽの綿毛(こども)が風に乗って運ばれ、あるところ(地面)に根ざし、夏、秋、冬と季節が巡っていく中で成長し、また春になって、たんぽぽの花(母さんたんぽぽ)になり、綿毛(自分のこども)を送り出してゆく過程を描いています。 みつばち、かたつむり、ミミズ、あかとんぼ、、、季節毎に小動物たちがあらわれ、たんぽぽの成長を応援しています。とても心あたたまる詩で、大好きなくどうなおこさんの詩の中でも特にお気に入りの一つです。 こどもたちが曲を練習していく過程で改訂を重ね、無事、完成。そして発表を終えることができました。演奏していただいた子どもたちに感謝!

オーケストラ作品の初演・レコーディング決定! Premiere and recording of my orchestral work!

Big Newsです! オーケストラ作品「Dance」が、来る3月9日(現地時間)、米国ボストンのバークリー音楽大学にて、同大学学生によるオーケストラ   Berklee Contemporary Symphonic Orchestra によって初演・レコーディングしていただくことが決定いたしました! 演奏およびレコーディングは同大学の Shames Family Scoring Stage というスタジオで行われます。→ こちら 実はこのお話、昨年末にいただいており、演奏に向けてパート譜を作成しておりました。 しかし、日程などはまだ決まっていなく、このようなお話は「無かったこと」になるのは往々にしてあるので、確定してからお知らせすべきと、しばらく心に秘めておりました。 その間2ヶ月以上、、、なかなか連絡をいただかなかったので、夢か幻か、、、と半信半疑になり、そのようなお話をいいただいただけでも良しとしよう!と、言い聞かせていましたら、、、 何と!先週末、いきなり3月9日に決まったとのメールが! あまりに急すぎてビックリ! ああ、、、どうしよう、、、演奏に立ち会いたい、、、でもスケジュールが、、、 いろいろ考えましたが、こんな機会は今後滅多に、いや絶対にあり得ない、今行かなくてどうする!ということで、急ではありますが、ボストンに行って参ります!(^_^)v たった6日間(向こうに滞在できるのは実質3日のみ)の旅行となりますが、これまでになく濃い経験ができるのではと、楽しみにしています!

宗次ホールのランチタイムコンサート

昨日、名古屋の宗次ホールのランチタイムコンサートにて、作品を演奏していただきました。有り難うございました。 チケットは完売で、キャンセル待ちの方もいらしたとか。。。そう言えば、入り口付近で中に入らず待っていた方が何人かいらっしゃいました。お友達と待ち合わせをしているのかと思ったのでしたが、キャンセル待ちだったのですね! マリンバ2台とピアノにドラム&パーカッションが加わるという珍しい編成でした。とてもバランスが難しい編成だと思うのですが、大変ビューティフルなアンサンブルでした。演奏者のお姿もさることながら、紡ぎ出される音も音楽も、とても上品でエレガントでした。 曲は演奏されてこそ作品になります。このような素敵な方々に演奏いただき、大変嬉しく光栄に思います。 それと、いつも思うことですが、奏者の方に曲をお渡しした瞬間、もうその曲は私の手元を離れ、その方達のものになる、、、(ちょっと淋しい気もしますが、、、) 今回も、私がイメージしていたものを遥かに超えた表現によって、曲が独り立ちし、立派な「作品」として成長していると実感しながら拝聴させていただきました。

ランチタイムコンサート

2/9(月)11:30〜名古屋の宗次ホールで行われるランチタイムコンサートにて、2台のマリンバ、ピアノ、打楽器のために編曲したハチャトゥリアン作曲の「仮面舞踏会」を演奏していただきます。(^^) とっても素敵な方々による演奏ですので、お近くの方も(そうでない方ももちろん!)ぜひご来場ください!

オーケストラ作品の改訂 Revision of my orchestral work

昨年9月に書いたオーケストラ作品を、演奏・レコーディングしていただくお話をいただきました!それに向けて、昨年末より改訂・校正を進めていましたが、昨日ようやくその作業を終えました。 オリジナルは3管編成の曲ですが、録音スタジオの事情もあって2管編成用に書き直しました。はじめは、書き直しにそれ程時間もかからないだろうと思っていましたら、案外、大変な作業でした。 オリジナルではフルート2本+ピッコロのフレーズを、フルート2本、またはフルート1本+ピッコロに再編成したり、ホルン4パートを2パートに収めたり、、、一番アタマを悩ませたのが、トロンボーン3パートを2パートに縮小した部分でした。 改訂した楽譜を眺めながら思ったのですが、部分によっては2管編成にしたことで、各パートのフレーズがより鮮明に浮かび上がってきたな、と。ムダが削ぎ落とされて、より音色変化が明確になり、メリハリがつきました。 オーケストラ作品を書くにあたっては、どの楽器を組み合わせ、どんな音色を表出したいかのヴィジョンをしっかり持つことが必要です。また、高音部パートに配する楽器を増やしたら、その分、低音パートにも追加して、両者のバランスを保つことを考慮せねばなりません。配する楽器を減らした場合も、また然りです。 今回の改訂作業を通して、さらにオーケストレーションについて考え、勉強する機会を持つことができました。