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ランチタイム 名曲コンサート@宗次ホール(名古屋)Concert in Nagoya

7月5日(土)11:30〜12:30 名古屋の 宗次ホール が主催している 「ランチタイム名曲コンサート」 にて、作品を演奏していただきます。 プログラム 成田為三「浜辺の歌」 ビバルディ:四季より「夏」 火祭りの踊り オーソレミオ 誰も寝てはならぬ スペイン狂詩曲  他、夏をテーマにした1時間のコンサートです。 演奏は、コンサートグループ「花の詩」メンバーの皆さん。 ソプラノ、 メゾソプラノ、 バイオリン、 ピアニストお二人 という構成のグループです。 私は、このコンサートの最後に出演者全員で演奏するメンデルスゾーン作曲の「歌の翼に」を編曲させていただきました。 あと、アンコール曲も。 曲名はヒミツです。 (^^)  ヒント:季節(日程)にピッタリのお馴染みの曲 (追記:曲は「たなばた」でした) 先日、練習の様子をビデオで拝見・拝聴したのですが、息の合った素敵な演奏でした。 女声が2人ということで、とても華やかです。 また、ピアノが連弾ということで、ボリューム満点です。 さらに!ヴァイオリンが加わっているというのも、予想以上にポイント高いと思いました。音色変化やドラマチックな演出が、こちらが意図した以上に効果的に表現できていました。これがフルートだと、音量的にも音色的にも他の奏者に負けてしまうか?と思います。 この編成のための編曲にあたっては、実はピアノ連弾の音の組み方について、多くの時間を費やしました。 2人で弾く音が多過ぎても歌の邪魔をしてしまうし、少な過ぎても連弾にした意味がない、下手をすると一人でも弾けてしまう、ということで、、、 また、ヴァイオリンパートとピアノのプリモ(連弾の高音部パート)のフレーズが、喧嘩しないように(被らないように)、互いに役割をもたせ、それぞれが「意味のある」フレーズを奏でているように音を組み立てるのに、大変頭を使いました。 そして、ピアニストお二人が、単に高音部分と低音部分を分担する、というだけでない工夫も、、、 どういう工夫かは、ナイショです。演奏会にいらしてください! などなど、編曲にあたり、とても勉強になりました。このような機会をいただいたこと、感謝します。 私も本番には伺う予定ですが、今からとても楽しみにしています。

オー・ソレ・ミオ〜ヴォーカル・アンサンブルのための〜 'O sole mio! ' for vacal ensemble

委嘱を受けて、カンツォーネの名曲「オー・ソレ・ミオ」を、四重唱(ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン)用に編曲しました。 オー・ソレ・ミオ('O sole mio!)を訳すと、「私の太陽」 歌詞を要約すると、太陽の輝く日は素晴らしいが、その太陽よりも美しいのは愛しの貴女・・・と、愛する気持ちを切々と歌っています。 この曲以外でもイタリアの歌って、こちらが読んでいて赤面するような愛の言葉がちりばめられていますね。歌だから言えるってこともあるでしょうが、、、 「オー・ソレ・ミオ」の原曲は、カレーラス、ドミンゴ、パヴァロッティの三大テノールによる共演(競演?)を、 こちら でお楽しみできますので、ぜひどうぞ(^^) さて、この「オー・ソレ・ミオ」ですが、編曲をさせていただいて、とても素敵な曲だと、あらためて思いました。 何といっても、メロディが美しい! やはりオペラの国イタリアで生まれた曲だけありますね! 編曲するにあたっては、市販の歌曲集に載っている楽譜を参考にしました。だいたいどの出版社のものもハバネラのリズムによるピアノ伴奏となっています。 あらためて伴奏を弾いてみて気がついたのですが、ほとんど、トニック(I)とドミナント(V)による和声付けなのです。ですので、たまに現れるIIの和音や、上方または下方変位された和音がとても効果的に響くと感じました。 そのままの和声でも良かったのですが、今回の編曲では、七の和音、属九の和音、13th(所謂テンション・ノート)を含む和音などにリハーモナイズして、よりドラマチックな演出を試みました。 ちなみに、七の和音を上手く使うのが、おシャレ編曲の「コツ」なのです。 また、ヴォーカル・アンサンブルの編曲では、それぞれのパートのキャラ立ちを意識して構成を考えるようにしています。この点が、合唱曲とは異なるアプローチかな、と。 同じ混声四部でも、合唱曲では基本、4つの声部のハーモニーが溶け合うようにを念頭において音を組み立てていますが、ヴォーカル・アンサンブルでは、それぞれのパートに役割を与えたり、それぞれが、どこかで何らかの形で「目立つ」よう留意しています。 特に、クラッシックの声楽家の皆さんによるヴォーカル・アンサンブルでは、普段は皆さんソロ奏者なので、基本、お一人

児童のための合唱曲が完成しました。A piece for children's chior

先日、Y市立M小学校6年生の児童たちが歌う合唱曲を仕上げました。 夏休み前に、Y市の小学校全校が一同に会して行われる音楽会にて、ご披露いただく予定です。 作詞・作曲は同校の先生。その先生が、このブログをご覧になり、合唱曲への編曲を依頼して下さいました。大変有り難いことです。 歌詞の内容は、「人に対する思いやりや、自分が一生懸命努力していることは、いつかきっと自分に返ってくる(報われる)。だから優しい気持ちや、頑張る気持ちを大切に、今を生きていこう!」というもの。 先生の、子どもたちへの暖かなメッセージが伝わってくる、とても良い歌詞です。 身近な先生が自分たちのために歌を作ってくださるなんて、なんて幸せな子どもたちなんでしょう! 合唱曲への編曲にあたっては、そんな先生の想いを最大限に表現できるよう、一つ一つの音を大事に組み立てていきました。 最も時間をかけ、いろいろと試行錯誤をしたのはピアノの前奏部分。 合唱曲に限らず、曲の始め方はとても重要です。 ピアノから発せられる最初のフレーズが(もっと言うならば、その第一音が!)、この曲全体のイメージを表出できるよう何度何度も考え、創っては直す、を繰り返しました。 児童のための合唱曲は、中学生や高校生のためのものに比べ、音域はやや狭く設定した方が無難だと思います。私の場合、概ね、一点二〜二点二までとし、それより2度くらい上または下までの音が、ほんの少し出てくるに留めています。 今回は、多くの児童合唱曲がそうであるように、同声2部合唱としました。 混声3部や混声4部に比べ、「出来ること」は少ないですが、逆に言えば、その制約された中で、豊かなハーモニーや盛り上がり、曲調の変化などを紡ぎ出す工夫や発想・アイディアが必要になってきます。編曲者のウデの見せ所(?)かもしれません。 この作品を、どんな子どもたちが、どのように歌ってくれるのかとても楽しみです。