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「真田丸のテーマ」弦楽アンサンブル編曲

子どもたちの弦楽アンサンブル(Vln & Vla)のために、「真田丸のテーマ」を編曲し、この夏に演奏していただきました。 演奏してくださったのは、「長久手ストリングスハーモニー」の皆さん。 愛知県長久手市在住のヴァイオリニスト・横田真規子先生がご指導している小学生〜大学生によるアンサンブルです。 はっきり言って、レベル高いです!(^^) 熱演をお聴きください。 編曲中は、はたしてこんな難しいフレーズを子どもたちが弾けるのかな〜などと、思いながら進めていました。でも、もし演奏が困難なようだったら、あとから易しくしてあげればいい、まずはなるべく原曲のイメージをそこなわないようにしようと思い、仕上げていきました。 ところが、そんな心配は全く無用でした! 皆さん、初稿通り、まったく改訂なしに演奏してくださいました。 お見事です! オーケストラ作品をヴァイオリンとヴィオラの編成用に編曲するためには、ちょっとした工夫が必要です。 ヴィオラの最低音が中央「ド」の1オクターブ下ですから、オーケストラ全体の音域に比べて、低音域が著しく足りません。ですので、オーケストラ用の楽譜をそのまま割り当ててしまうと、低音パート楽器による「どっしり感」に欠け、希薄なイメージになってしまいます。 その問題を少しでも軽減するため、私は、低音域の和音を、ヴァイオリンパートの高い音域に移し替え、音域の広さをカバーしてみました。 また、可能な限り和音の厚みを出すために、つまり、同時に鳴らす音をできるだけ多くするために、通常は、ヴァイオリンセクションは、第1ヴァイオリン1と第2ヴァイオリンというように、2パートに分けるところを、3パートに分けてみました。したがって、第3ヴァイオリンもあるのです。 1パートの人数は少なくなりますが、ヴィオラを含めると4パートに分かれて演奏することになるので、弦楽四重奏のイメージに近くなり、広がりのある音の配置が可能になりました。 また、今回は、ジュニアのための編曲ということで、どのパートも等しく、主要な旋律を担当するよう配慮しました。つまり、必ず、どこかで「目立つ」フレーズを演奏できるよう工夫しました。 低音域の楽器がないからといって、ヴィオラがいつもバスラインだけを担当していたら、練習のモチベーションも上がり