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10月, 2013の投稿を表示しています

プーランク作曲「子象のババールのお話」The Story of Babar by Poulenc

注文していたプーランク作曲「子象のババールのお話」のピアノ譜が届きました。 ゾウが主人公の絵本に音楽を付けるお仕事を戴いているので、参考にしたく、購入しました。 輸入楽譜なので、当然、中身はフランス語〜 ストーリーを知っているので、だいたいは予想はつきますが、、、 これを機に、もう一度、フランス語を勉強し直そうかな、、、などと、、、ちょっと思っただけで、きっと実行しないでしょう(汗) で、早速、弾いてみました。 オーケストラヴァージョンのCDは持っているので、音楽はイメージできているのですが、ピアノで弾くのは初めてでした。弾いてみると結構ムズカシイ! オケがやっていることを一人でカバーしなければならないので、大変なのは当然ですが、こんなに音が重なっていたのですね〜。あらためてピアノ譜を見て発見できることって、多いですね。 お話は子ども向けですが、音楽はプーランクそのもの(当たり前ですが、、、) フランス音楽特有の和声が、ファンタジーの世界を創り出しています。お洒落で、味わい深い、、、 絵本に付ける音楽というと、子どもっぽいというか、アニメの主題歌っぽいというか、そのような曲が多いけれど、やはり、この「子象のババールのお話」のように、芸術性あふれるものを目指したいと思います。

ビゼー作曲「小さな木の実」の編曲

ビゼー作曲「小さな木の実」を、歌(ソプラノ、メゾ・ソプラノ)、ヴァイオリン、ピアノ連弾の5人の奏者によるアンサンブルのために編曲しました。 私、不勉強にも「小さな木の実」がビゼー作曲のものだとは、今回この依頼を受けるまで知りませんでした。 むかし、NHK「みんなのうた」で聴いた印象が強く、てっきり日本の曲だと思い込んでいました。 で、調べたましたところ、ビゼー作曲によるオペラ「美しいパースの娘」の中の「セレナーデ」が原曲とのこと。歌詞は、この歌劇とは全く関係ないそうで、メロディも少し書き換えられているそうです。 ビゼー作曲であると知らなかったことへの償い(?)として、編曲はフランス音楽風のこじゃれた感じにしてみました。そして、フランスと言えばシャンソン、ということで、シャンソン風なrecitativoの要素も加えてみました。 手前ミソですが、ヴァイオリンの哀愁を帯びた、いわゆる「泣きのフレーズ」が売り(?)です。 この作品は 10月30日(水)11:30〜12:30  宗次ホール (名古屋市) ランチタイム名曲コンサートVol.859 "コンサートグループ「花の詩」 メンバーによるコンサートvol.2 世界を旅して autumn" にて、演奏していただきます。 お近くの方、ぜひいらしてください。 ちなみに、↓が、原曲です。

マンドリンとマンドロンチェロのための「木霊」を出版

この度、マンドリンとマンドロンチェロのための「木霊」を出版しました。 フレット楽器ヤマサキ 様にて、お取り扱いいただいております。 この曲は、芭蕉が「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだことで知られる山形県の立石寺(通称:山寺)を訪れた際の印象を曲にあらわしたものです。目に見える景色や、聞こえてくる音の様子(音風景:サウンドスケープ)からインスピレーションを得て、作曲しました。 もともとは マリンバのための作品 でしたが、マンドリンコンサートのために何か作品を、と思い巡らせていましたところ、この曲をマンドリンとマンドロンチェロによるデュオで演奏したら、 マリンバ独奏とはまた違った趣が得られるのではないかと思い、改編してみました。 マンドリン作品としてはちょっと異端な曲想だし、1回限りの演奏になるかなーと思っていたのですが(ゲンダイ音楽作品では、往々にしてありがち)、何件かお問い合わせをいただきまして、この度、出版と相成りました。 ご協力くださったマンドリニストの山下顕様、山下直美様、快く楽譜をお取り扱いくださることご承諾くださったフレット楽器ヤマサキ様に、心より御礼申し上げます。 以下に、楽譜に掲載した曲目解説の抜粋を載せます。ご興味のある方は、ぜひ フレット楽器ヤマサキ 様までお問い合わせください。 なお、このブログでも、お問い合わせを承っております。お気軽にどうぞ。→ お問い合わせ ---------- 《木霊》は、松尾芭蕉が『閑かさや岩にしみ入る蝉の声』を詠んだことで知られる山形市の宝珠山立石寺(通称:山寺)を訪れた際の印象をあらわしたものです。もとはマリンバ独奏のために書かれた作品を、より表現の可能性を求めてマンドリンとマンドロンチェロのデュオ曲として再編しました。 立石寺は千段余りの石段を登ったところにあり、途中の山腹には奇怪な姿をした岩盤が切り立っています。凝灰岩から成るこれら奇岩の表面には無数の風化穴があり、それらの凹凸が山全体に独特の音響をもたらしていると言われています。 第1曲:静寂の中、蝉の声、湧き水の音、木々のざわめきなどがシャワーの如く降り注いでいる様や、それらの音が奇岩に反響している様をイメージしています。リズム表記の違いによるニュアンスを読み取った上で、時間軸の流れを自由に表現してみてください。 第