メンデルスゾーンの作品を編曲するお仕事をいただいたので、この機会にメンデルスゾーンについて少しばかり書いて(呟いて?)みようと思います。 メンデルスゾーンの作品との出会いは、「 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 」。 確か、小学校高学年か中学1年生の頃だったように記憶しています。 なんて美しいメロディなんだろうと、とても印象深かったことを覚えています。 その後、中学3年生の時、ピアノの発表会で「ロンド・カプリチョーソ作品14」を弾くことになり、あのメンデルスゾーンの曲だ〜と大喜びするとともに、大変光栄に思ったものです。 ところが、この 「ロンド・カプリチョーソ」、当時の私にとってはちょっとハードルが高い曲でした。高校受験も重なったこともあって精神的に不安定だったのか、 練習してもなかなか思うように上達せず、発表会本番の出来は今ひとつでした。 以来、それがトラウマになったわけではないでしょうが、あまりメンデルスゾーンの曲を弾く機会はなかったように記憶しています。 大人になってピアノを指導するようになり、有名な 「無言歌集」 から抜粋して生徒にレッスンする度に、こんなにも美しいメロディを書く作曲家だったのだ と、前出の ヴァイオリン協奏曲を初めて聴いた時の感動を思い出しています。 この 「無言歌集」は、 文字通り歌詞のない「歌」です。 和声付けの勉強にもなりますよ〜。