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マリンバ作品 "Reincarnation" の初演

マリンバのための新曲「Reincarnation」を初演していただくことになりました。 日時:2017年6月10日(土)18:30開演 会場:オリコーヒー上志段味店(名古屋市守山区) →こちら 料金:2,800円(食事付き) マリンバ:間瀬早綾香さん ヴィオラ:小中能会真さん ピアノ:片山奈津さん "reincarnation"とは、「生まれ変わり」「再生」「輪廻転生」などを意味します。私はこの作品において、「世の中のすべてのものは巡り巡って動いている」、「ある出来事や、人と人、あるいは、人と事象との関係性は、過去から現在へ、そして現在から未来へ輪廻する」という観念的なイメージを音楽で表現してみました。 作品は、「ぐるぐる巡る」というイメージを表現するにはピッタリのミニマリズムの書法で書かれています。冒頭の4音から成る短いモチーフが、何度も何度も繰り返されていく中で、少しずつ変容し、展開されていきます。フレーズの微妙な移ろいや、ダイナミズムの変化を楽しんでいただけたら幸いです。 なお、当日は、マスターお手製の体に優しいお食事付きだそうです。 演奏とお料理の両方が楽しめるコンサート。なんておトクなんでしょう!!! 演奏会では、マリンバ、ヴィオラ、ピアノによる、ちょっと珍しい編成のアンサンブル曲をたっぷりとお楽しみいただけるとか、、、 お近くの方、ご都合つく方、ぜひいらしてください! オリコーヒーさんについては →こちら  をご覧ください。 明るくてあったか〜い感じのお店です。 やはり名古屋!モーニングメニューが安い! そしてバラエティに富んでいる!(^^)

和声の勉強法:バッハのコラールから学ぼう

さて、このブログのアクセス数も、おかげ様で徐々に増えて参りました。 お読み下さっている皆様、どうもありがとうございますm(_ _)m 中でも、和声に関するページヘのアクセス数が半端なく、、、皆さん和声の勉強法や取り組み方について、いろいろと試行錯誤していらっしゃるのかしら、と想像しております。 自身のことを振りかえってみても、また、指導する立場になってからも、つくづく思うのは、和声の勉強というと、とかく課題をこなす(しかもバス課題がほとんど)ことのみに多くの労力を費やしがちということです。 しかし、 課題を解いただけで勉強した気になってはいけませんよー 、とご忠告申し上げたいです。五線紙上だけの「作業」になっては、決していけません! 大事なのは、規則に則して正しく音を配置することではなく、美しい響きを体と心にしみ込ませること、 和音の動き一つ一つに敏感になること 、 あらゆる音に対して良く耳を澄ますことができるようになること 、だと思うのです。 課題を解くことによって、美しい和声とはどのようなものか学ぶのも良いのですが、私のおススメは、 バッハのコラールを毎日1曲ずつ、じっくり弾く ことです。市販の コラール集 371曲を、順に弾くも良し、和声付けの異なる同じ旋律の曲をピックアップして響きの違いを弾き比べるも良し、、、 バッハのコラールを弾くだけでも和声を体感するのに十分有益ですが、さらに、その中からいくつかピックアップして分析してみると、より勉強になります。 「分析」というと、これまた和音記号を付けただけで分析した気になってしまいがちですが、、、 内声の動きはどうなっているか 、 どのような手順で転調されているか 、 非和声音によってどうのように旋律が装飾されているか 、などに着目し、バッハが、シンプルな単旋律からなる賛美歌を、どのように「アレンジ」したかを、一つ一つひも解くような姿勢で取り組むと、知らず知らずの内に、豊かな和声感や声部書法の「技」が身についていくと思います。 和声の勉強にとって、バッハのコラールは最上の教科書 、お手本だと思います。ぜひお試しになってみて下さい。 なお、私が行っております和声オンラインレッスンでは、バッハのコラールを採り上げ、その和音進行や各声部の進行について学習しています。 実際、 バッ...

対位法の勉強のためのテキスト【追記あり】

新曲の創作のために、もう一度、対位法の勉強をすることにしました。 私が勉強したのは、主に17〜18世紀のスタイル。すなわち、バッハの作品に代表されるような和声的、調性的な対位法でした。 今回は、ルネッサンス時代の旋法による対位法を学びたいと思っています。 古典派〜ロマン派の時代は、対位法を駆使したポリフォニー的な楽曲より、旋律に和声を付けるホモフォニックな楽曲がより支配的でしたが、シェーンベルクやバルトークなど20世紀以降の作曲家の多くは、再び対位法の技法に目を向け、自らの作品に取り入れていきました。19世紀後半で和声書法は行き着くところまで到達、もはやこれ以上の発展は望めないとし、ルネサンス時代の対位法による「過去」の書法を、逆に「新鮮なもの」として受けとめていたようです。 「 20世紀の対位法 」(ハンフレー・セアール著、水野久一郎:訳、音楽之友社)に、上記のことが説明されているのですが、残念ながら絶版のようです。音楽大学等の附属図書館には蔵書されていると思いますので、ご興味ある方は足を運んでいただき、ぜひご一読ください。この本については、当ブログ【 絶版の音楽書を求めて〜古本屋めぐり】 もご覧ください。 と、いうことで、新たに 「 パリ音楽院の方式による厳格対位法 」(山口博史:著、音楽之友社) という本を購入。以前に購入したまま、ほとんど手つかずだった 「 パレストリーナ様式による対位法 」(ホセ・I ・テホン:著、音楽之友社) とともに、しばらくは「厳格なる」対位法の世界に浸りたいと思います。 ところで、上にも書きましたが、私が学んだのは、17〜18世紀の対位法でした。バッハの作品を中心に、ヘンデル、パッヘルベルなどの作品から二声〜四声による旋律書法や、模倣による作曲法を勉強しました。 日本で勉強しているときは、師の指導を受ける一方、いくつか市販テキストを購入しましたが、課題の実施例が載っていないものが多いので自習はムリと判断、、、だったら、実際の曲から学ぼう!ということで、バッハのインヴェンション、シンフォニア、平均率クラヴィーア曲集などを弾いて、分析していきました。 特に平均率クラヴィーア曲集は、何度も何度も楽譜を開いては、弾きながら書き込みをしていったので、↓のように表紙、背表紙ともボロボロに... ...

和声のテキストー和声学って難しい?(追記あり)

作曲を学ぶ上で、和声と対位法の勉強は必須です。 私も、↓のテキストで和声を勉強しました。いわゆる「芸大和声」です。 和声−理論と実習,  島岡譲ら、音楽之友社 当時のことを振り返ってみると、第 I 巻や II 巻を勉強していた頃は、禁則を暗記し、禁則を犯さないようひたすら「課題を解く」だけだったような気がします。 本当に和声の勉強が面白くなったのは、第 III 巻に入ってからでした。 第 III 巻になると、 借用和音 や 偶成和音 、 転位 などが出てきて課題も音楽的になり、さらに、フーガの小品を作曲する課題も含まれているので、学習の達成感も感じられるようになりました。 しかし、 III 巻に至るまでの道のりが、長い! そして、説明がムズカシイ! 作曲を勉強している人は、目標があるので、最後まで頑張り抜こうと思えるでしょうが、そうでない人、つまり、ピアノや弦・管楽器などの実技専攻生にとっては、「和声の勉強って、こんなに難しいんだ」と苦痛に感じ、途中で諦めてしまうのでは? 和声全般の勉強は、作曲家を志す人のみならず、全ての音楽家にとって必須だと思うのですが、このシリーズ以外の和声のテキストを見ても、難解なものばかり。これでは、和声の勉強が「特別なもの」、と敷居が高くなってしまうのは、しかたないですね。 日本の「事情」しか知らなかった頃は、↑の写真のテキスト、または、これに準じたテキストで勉強するのが当たり前のように思っていたのですが、カナダに住んでみて、その常識はすっかり覆されました。 当地の和声テキストは、学習者の年齢や目的に応じて、種類がとても豊富でした。中には、とても簡潔でわかりやすく、取り組みやすく編集されているものも多くありました。 やはり、英語圏の人口は日本とは比べようもないほど多いので、その分、需要もあるためでしょう。様々な和声のテキストが出版されていて、それらの中から、自分に適したものを選ぶことができます。 ところで、私が学んでいたカナダの王立音楽院では、早い時期から和声の勉強を始めています。↓は、低年齢(中学生ぐらいまで?)の生徒のための和声のテキストです。 私は、その音楽院では和声クラス上級クラスで学んでいましたが、最初の頃は、上級クラス指定のテキ...

「真田丸のテーマ」弦楽アンサンブル編曲

子どもたちの弦楽アンサンブル(Vln & Vla)のために、「真田丸のテーマ」を編曲し、この夏に演奏していただきました。 演奏してくださったのは、「長久手ストリングスハーモニー」の皆さん。 愛知県長久手市在住のヴァイオリニスト・横田真規子先生がご指導している小学生〜大学生によるアンサンブルです。 はっきり言って、レベル高いです!(^^) 熱演をお聴きください。 編曲中は、はたしてこんな難しいフレーズを子どもたちが弾けるのかな〜などと、思いながら進めていました。でも、もし演奏が困難なようだったら、あとから易しくしてあげればいい、まずはなるべく原曲のイメージをそこなわないようにしようと思い、仕上げていきました。 ところが、そんな心配は全く無用でした! 皆さん、初稿通り、まったく改訂なしに演奏してくださいました。 お見事です! オーケストラ作品をヴァイオリンとヴィオラの編成用に編曲するためには、ちょっとした工夫が必要です。 ヴィオラの最低音が中央「ド」の1オクターブ下ですから、オーケストラ全体の音域に比べて、低音域が著しく足りません。ですので、オーケストラ用の楽譜をそのまま割り当ててしまうと、低音パート楽器による「どっしり感」に欠け、希薄なイメージになってしまいます。 その問題を少しでも軽減するため、私は、低音域の和音を、ヴァイオリンパートの高い音域に移し替え、音域の広さをカバーしてみました。 また、可能な限り和音の厚みを出すために、つまり、同時に鳴らす音をできるだけ多くするために、通常は、ヴァイオリンセクションは、第1ヴァイオリン1と第2ヴァイオリンというように、2パートに分けるところを、3パートに分けてみました。したがって、第3ヴァイオリンもあるのです。 1パートの人数は少なくなりますが、ヴィオラを含めると4パートに分かれて演奏することになるので、弦楽四重奏のイメージに近くなり、広がりのある音の配置が可能になりました。 また、今回は、ジュニアのための編曲ということで、どのパートも等しく、主要な旋律を担当するよう配慮しました。つまり、必ず、どこかで「目立つ」フレーズを演奏できるよう工夫しました。 低音域の楽器がないからといって、ヴィオラがいつもバスラインだけを担当していたら、練習のモチベーションも上がり...

日本ベルギー友好150周年記念シンポジウムに参加して:ベルギー王立カリヨン音楽学校を見学

9月21日〜27日まで、日本ベルギー友好150周年記念シンポジウム「 The new era of carillon art - How bells connect Belgium and Japan ( カリヨン新時代:鐘がつなぐ日本とベルギー) 」に参加するため、ベルギー北部のメッヘレンという街を訪問しました。 このシンポジウムは、ベルギーのメッヘレンにある 王立カリヨン音楽学校 (The Royal Carillon School Jef Denyn ) の主催で行われました。 滞在中、この音楽学校の内部を見学させていただきました。 カリヨン音楽学校は、カリヨン奏者を養成する学校です。 そう、カリヨンは「楽器」なのです。 異なるピッチを持つ大小の鐘を組み合わせて音楽を奏でます。 日本人にとってはあまり馴染みのないカリヨン音楽学校ですが、カリヨン発祥の地、現在のベルギーとオランダには、幾つかあるようです。 このThe Royal Carillon School Jef Denynは、ベルギーで最も古い歴史を持つそうです。近隣諸国のみならず、北米、アジアから演奏を学びに来る方がいらっしゃるそうです。日本人の方も何人かいらっしゃいました。 ↓の写真はその外観です。 カリヨンの演奏は遠隔で、パイプオルガンに似た鍵盤楽器で行います。2段の手鍵盤と、足鍵盤が備えられています。手鍵盤は木製のバー(バトン)になっていて、拳で叩くように奏します。このバトンを「振り下ろす」ことによって鍵盤とワイヤーで結ばれたカリヨンの鐘ひとつひとつが音を発する仕組みになっています。ですので、演奏には結構な力が必要だそうです。とても体力のいる楽器だということがわかりました。 デモ演奏を拝見・拝聴させていただきましたが、拳で鍵盤を一つ一つ叩いていく様は、 マリンバやVibの2本撥の奏法と似ているなと感ました。実際、Vibやマリンバのトレモロ奏法と似たような奏法もあるそうです。 楽器の仕様(手鍵盤の音域や足鍵盤の数など)は会場(教会)によって様々なので、奏者はアジャストするのが大変だそうです。中には4度低く調律されているものもあって(ええっ!^^;)、学校の試験では「トランスポーズして演奏」という課題もあるそうですよ。 カリヨン音楽学校は、 若い演奏者を育...

日本ベルギー友好150周年記念シンポジウムに参加して:カリヨンが鳴り響く街ーメッヘレン

日本ベルギー友好150周年記念シンポジウム「 The new era of carillon art - How bells connect Belgium and Japan ( カリヨン新時代:鐘がつなぐ日本とベルギー) 」に参加するため、9月21日〜27日まで、ベルギー北部のメッヘレンという街に滞在しました。 メッヘレンは、カリヨン(組み鐘)で有名な街。 街の中心には、巨大な鐘楼を擁する聖ロンバウツ大聖堂が威風堂々とそびえ立っています。鐘楼の最上部には、4オクターブの音域を持つ49個のカリヨンが収められています。 その鐘楼の高さは97m! まさに、メッヘレンのランドマークであり、サウンドマークでもあります。 そして、私、なんと、果敢にも、その鐘楼の頂上まで登ってみました! 583段ある螺旋階段を登るのは想像以上に大変で、何度、途中で引き返したくなったことか、、、(^^;) 階段の途中には、踊り場というか、休憩できるスペースが幾つかあって助かりました。 ↓の写真は、その休憩スペースの一つ。鐘を鳴らす動力となるホイール(滑車)がありました。サイズが尋常でなく大きい(@_@) さらに登って行った先にあった休憩スペースで巨大な鐘の数々を間近で見た時には、鳥肌が立ちました。 頂上に登る途中には、カリヨンを演奏するための鍵盤楽器を備えた小さな部屋がありました。 そう、カリヨンとは人によって奏でられる「楽器」なのです。 それにしても、カリヨン奏者はこんなに沢山の階段を登った末に演奏せねばならないとは (@_@) 何て体力のいる楽器なのだろうと感心しました。(私には絶対ムリ!?) たっぷり休憩を取りながら登ったので、頂上にたどり着くまでには随分時間がかかりましたが、やはりチャレンジして良かったです。そこはスカイウォークになっていて、外に出るやいなや気分も爽やか、そして圧巻の眺め!疲れも吹き飛びました。(^^)v メッヘレンの街には絶えずカリヨンが鳴り響いていました。15分毎に鳴っているとか。その音は決して「邪魔」でも「耳障り」でもなく、しっかりと街に馴染んでいるという感じでした。そのカリヨンの響きも含めてメッヘレンという「街」の風景であり、アイデンティティなのですね。 ...