マリンバアンサンブルのために、ホルスト作曲の組曲『惑星』より《木星》を編曲しました。
演奏がYouTubeにアップされていますので、ご興味ある方は、下記↓をクリックしてお聴き下さい。
マリンバアンサンブル《木星》
編曲するにあたっては、楽器編成を、マリンバ4台、シロフォン1台、ヴィブラフォン1台、グロッケン1台および各種打楽器とし、マリンバの音色に変化をもたらそうと知恵を絞りました。
音楽を勉強された方や音楽愛好家の方はおわかりのように、後期ロマン派までの作品では、同じモチーフやフレーズがくり返されることが多いのです。特にオーケストラ作品においては、楽器編成を変えることで音色変化が可能になるので、同じフレーズが、楽器の組み合わせを変えて何回も出てきます。ラベル作曲《ボレロ》が、同じフレーズを延々とくり返しているにも関わらず、「飽きない」のは、絶妙なオーケストレーションによる音色変化・ダイナミックスの変化を演出しているからなのです。
《木星》も例に漏れず、同じフレーズが、楽器の組み合わせを変えて何度もあらわれますが、これをマリンバ属という、ほぼ一定の音色によるアンサンブルで、いかに飽きさせず、しかもダイナミック感を醸し出すか、、、、
いろいろと検討した結果、原曲にはない打楽器を加えることによって、音色変化をもたらしたり、音にアクセントを付けたりしようと試みました。
原曲では、大太鼓、シンバル、タンバリン、トライアングルといった、オーケストラではお馴染みの打楽器のみを使用していますが、本編曲では、4種類のタム、ウッドブロック、ウィンドチャイム、それになんと!スライドホイッスルまで登場します。
さらに有名な中間部では、原曲とは異なる和声付けを施し、より情緒的・幻想的な曲想となるようにしました。
いかがですか?お聴きになって、ぜひご自身のグループでも演奏したいとご希望の方は、
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