以前、このブログに、和声の勉強法について、
と、書きました。→【和声の勉強について再び】
もちろん、今もその持論はブレていないのですが、コラールは、和声課題のように、ほぼ、ブロックコードで進んでいますので、「縦」の響きや、和音間のつながり、各声部の動きに対しての美的感覚は身につくものの、主旋律をサポートしながら響かせるハーモニー感を身につけるためには、やはり、実際の曲を弾くことが一番だと思います。
私のオススメの曲集は、、、
ピアノ学習初級レベルでしたら、「ブルグミュラー25練習曲」かな?
第1番は、ハ長調という最も基本的な調で書かれているので、取り組みやすいです。しかも、概ね、右手は旋律を、左手は和音を弾く構成になっているので、旋律+和音伴奏のカタチを学ぶ入口として最適だと思います。
この第1番は、冒頭から左手は I-IV(2転)-I-V₇ (1転)という最も基本的な和音進行を弾くようになっています。この和声の中で、旋律がどのように響いているのか、あるいは、旋律をどのように描いたら良いか、を弾きながら体感できるのではないでしょうか。
また、この曲では、ハ長調の主要三和音のみならず、ドッペル・ドミナントや準固有和音などの借用和音も使われていますので、応用的な和声学習も可能です。どのタイミングで和声の「色」を変えるのかという実践的な和声の学習にピッタリだと思います。
第1番を学習した後は、第2番でハ長調の平行調イ短調、第3番で属調のト長調、第5番で下属調のヘ長調、、、というように、ハ長調の近親調とその和声を学んでいくことができます。
どの曲も、その調の主要三和音をベースに、ちょっとだけ借用和音が用いられています。旋律への和声付けのヒントがたくさん得られると思います。
また、第7番では属調への転調、第9番では平行調への転調が含まれています。転調の基本原理も実践的に学ぶことができます。
「ブルグミュラー25練習曲」は、バイエル等の初級レベルを終えた後の練習曲集として広く用いられていますが、和声学習の視点からも「使える」テキストだと思います。
🎵🎵🎵🎵🎵
ピアノ学習中級レベルでしたら、ベートーヴェンのピアノソナタの第2楽章を抜粋して弾いてみてはいかがでしょう?
第2楽章は、概ね、テンポが緩やかな緩徐楽章となっていますから、じっくりと和声の推移を味わいながら弾くことができます。
1曲通して弾くのが大変でしたら、はじめの8小節を弾くだけでも、あるいは、難しいところはパスして、弾けるところだけピックアップして弾くだけでも勉強になりますので、ぜひトライしてみてください。和声の「奥深さ」を体感できますヨ。
ベートーヴェンのピアノソナタ第2巻(16番以降)の、特に後半のものは、曲の構造が複雑で、演奏にも高度なテクニックが要求されますが、第1巻(1〜15番)のものは、比較的取り組みやすいと思います。
そして、ピアノ学習の中〜上級者の方には、ぜひ、モーツアルトのソナタ第14 番KV457の第3楽章をオススメしたいです。
この曲は、和声外音(非和声音)の勉強にも、とてもオススメです。
一見、とてもシンプルですが、「掛留音」「先取音」と呼ばれる和声外音が、この曲を美しく、そして切なく響かせています。このようなシンプルな曲がもっとも美しいのだと実感させられる1曲です。弾くだけでなく、和声分析してみることもお勧めします。あるいは、旋律とバスのみを弾いて、両者の動きをじっくりと味わってみてください。対位法の勉強にも繋がりますよ。
この曲の模範演奏は、↓を。
https://youtu.be/qFDjX0fLVyo
▌関連ページ:
・和声のテキストー和声学って難しい?
・対位法を学ぶためのオススメ練習曲
・対位法の勉強のためのテキスト
・一人ひとり専用Webページで学ぶ和声オンラインレッスン
課題を解くことによって、美しい和声進行とはどのようなものか学ぶのも良いのですが、私のおススメは、バッハのコラールを毎日1曲ずつ、じっくり弾くことです。市販のコラール集371曲を順に弾くも良し、同じ旋律の曲(調は異なっていますが)をピックアップして、和声付けの違いを弾き比べるも良し、、、
と、書きました。→【和声の勉強について再び】
もちろん、今もその持論はブレていないのですが、コラールは、和声課題のように、ほぼ、ブロックコードで進んでいますので、「縦」の響きや、和音間のつながり、各声部の動きに対しての美的感覚は身につくものの、主旋律をサポートしながら響かせるハーモニー感を身につけるためには、やはり、実際の曲を弾くことが一番だと思います。
私のオススメの曲集は、、、
ピアノ学習初級レベルでしたら、「ブルグミュラー25練習曲」かな?
第1番は、ハ長調という最も基本的な調で書かれているので、取り組みやすいです。しかも、概ね、右手は旋律を、左手は和音を弾く構成になっているので、旋律+和音伴奏のカタチを学ぶ入口として最適だと思います。
この第1番は、冒頭から左手は I-IV(2転)-I-V₇ (1転)という最も基本的な和音進行を弾くようになっています。この和声の中で、旋律がどのように響いているのか、あるいは、旋律をどのように描いたら良いか、を弾きながら体感できるのではないでしょうか。
また、この曲では、ハ長調の主要三和音のみならず、ドッペル・ドミナントや準固有和音などの借用和音も使われていますので、応用的な和声学習も可能です。どのタイミングで和声の「色」を変えるのかという実践的な和声の学習にピッタリだと思います。
私はこの第1番を、初歩の和声分析課題あるいは楽曲アナリーゼの教材として取り上げています。
第1番を学習した後は、第2番でハ長調の平行調イ短調、第3番で属調のト長調、第5番で下属調のヘ長調、、、というように、ハ長調の近親調とその和声を学んでいくことができます。
どの曲も、その調の主要三和音をベースに、ちょっとだけ借用和音が用いられています。旋律への和声付けのヒントがたくさん得られると思います。
また、第7番では属調への転調、第9番では平行調への転調が含まれています。転調の基本原理も実践的に学ぶことができます。
「ブルグミュラー25練習曲」は、バイエル等の初級レベルを終えた後の練習曲集として広く用いられていますが、和声学習の視点からも「使える」テキストだと思います。
🎵🎵🎵🎵🎵
ピアノ学習中級レベルでしたら、ベートーヴェンのピアノソナタの第2楽章を抜粋して弾いてみてはいかがでしょう?
第2楽章は、概ね、テンポが緩やかな緩徐楽章となっていますから、じっくりと和声の推移を味わいながら弾くことができます。
1曲通して弾くのが大変でしたら、はじめの8小節を弾くだけでも、あるいは、難しいところはパスして、弾けるところだけピックアップして弾くだけでも勉強になりますので、ぜひトライしてみてください。和声の「奥深さ」を体感できますヨ。
ベートーヴェンのピアノソナタ第2巻(16番以降)の、特に後半のものは、曲の構造が複雑で、演奏にも高度なテクニックが要求されますが、第1巻(1〜15番)のものは、比較的取り組みやすいと思います。
そして、ピアノ学習の中〜上級者の方には、ぜひ、モーツアルトのソナタ第14 番KV457の第3楽章をオススメしたいです。
この曲は、和声外音(非和声音)の勉強にも、とてもオススメです。
一見、とてもシンプルですが、「掛留音」「先取音」と呼ばれる和声外音が、この曲を美しく、そして切なく響かせています。このようなシンプルな曲がもっとも美しいのだと実感させられる1曲です。弾くだけでなく、和声分析してみることもお勧めします。あるいは、旋律とバスのみを弾いて、両者の動きをじっくりと味わってみてください。対位法の勉強にも繋がりますよ。
この曲の模範演奏は、↓を。
https://youtu.be/qFDjX0fLVyo
和声課題を解くことに疲れた方は、ここに挙げた曲を弾いて、心と頭をアジャストしてみませんか? また、もっと実践的に和声感を身につけたい方も、ここに挙げた曲を弾いて、和音進行や声部進行のワザ、転回形の用い方、変位音を用いることによる色合いの変化、などなど、、、を、ぜひ体得・体感してみてください。
▌関連ページ:
・和声のテキストー和声学って難しい?
・対位法を学ぶためのオススメ練習曲
・対位法の勉強のためのテキスト
・一人ひとり専用Webページで学ぶ和声オンラインレッスン
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